アブラハム

そのことは、創世記22章において、イサクを献げる準備をしているアブラハムの姿に見られます。「あなたの愛する独り子を連れて、私の命じる山に登り」(2節)。ここに、父と子の愛の関係を見ることが出来ます。愛の力です。聖書の中で最初に「愛」が語られるのはこの場面です。これは、最初の「型」となって、御父(神)と御子(キリスト)の関係を表わしています。その御父である神は、御子を送ってくださったほどに、この世を愛して下さいました(ヨハネ福音書3:16)。
「愛」ということの中に、「従順」ということが出てきます。私達は従うことなしに、「愛」を知ることはむつかしいことです。イエス様は、「私を愛するならば、私のいうことを聞きなさい」と言われます。
そこには「礼拝」も含まれてきます。私達の礼拝も、神様への従順な生き方を通して成り立ちます。礼拝も、私達の内から出る愛の表現を、神様に献げるというところにあります。このことについては、たとえば、イエス・キリストの生き方・生涯を見る中で見ることができます。イエス・キリストの生涯で最初に語られたメッセージは、最も大切であり、イエス・キリストが来られた理由が語られます。
イエス・キリストのメッセージはどういうメッセージだったでしょうか。