イエス・キリストが来られた理由

イエス・キリストが来られたのは、キリスト教をつくるためではありません。クリスチャンのためでもありません。最初の言葉は、「悔い改めなさい。御国が近づいた。」です。
 御国というのは、神の国です。そこには主権者がおられます。民主主義ではなく、王を投票して選ぶということでもなく、王国に於いては、すべてが王のものであるということです。「自分の」家ではなく、「自分
の」車ではなく、「自分の」賜物ではなく、「自分の」家族ではなく、「自分の」時間ではなく、「自分の」体でもない。すべてが王に属します。すべてが王のものです。王の言うことを聞かなければ、反逆しているとみなされます。
主が来られたのは、御国に人々を迎え入れるためです。主イエスは、このメッセージを何度となく繰り返し語りました。マタイ福音書4:23にも「エスガリラヤ中を回って、諸会堂で教え、御国の福音を宣ベ伝え、ありとあらゆる病気をいやされた。」とあります。6章の、祈りについて「御国が来ますように。天におけるように地の上にも」(10節)と祈るように教えています。33節にも「まず、神の国を求めなさい」と命じられており、9:35にも「町や村を残らず回って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、病気をいやされた」と記されています。