二つの王国

マタイ12章には、二つの王国があるとの譬えがあります。26節には、「サタンがサタンを追い出せば、それは内輪もめだ。それではその国は成り立たない」。そして28節に「私が神の霊で悪霊を追い出しているのであれば、神の国はあなたたちのところに来ている」とあります。
「暗闇の王国・罪の王国」と「光の王国・聖さの王国」の二つの国です。キリストが地上に来られたのは、敵対する国(サタンの国)を滅ぼし、御国が前進していくためです。

コリント第二 5:20には「私達はキリストの大使です」と書かれています(リビングバイブル訳)。大使の役割とは、その国の代表として遣わされて来るということです。私がアフリカに居る頃、自分がしたくても したくなくても、私は、アメリカ合衆国の代表としてそこに居ました。アフリカでは、そこに居る人々にとって、私が初めてのアメリカ人として会う機会になっていました。私が国の代表としているならば、アメリカ人はこういう人だと印象付けられます。
しかし私達クリスチャンは、自国の代表という以上の責任があります。私自身の最も重要にしている優先順位は、アメリカの国ではなく、王の王であるキリストに、私は仕えているということです。ということは、私を通して御国を表わすということ。私は、私の王を印象づけなければならないということです。
そのことは、皆さんが共に負う責任です。人々が私達を見る時に、この人が天国の代表、天国人の生きかたであると見ますから、責任を持って生きなければなりません。そのことに私達が責任をもって歩んでいるならば、その姿が他の人達を引き寄せる力となるはずです。私達には、御国をこの世に現す機会が与えられています。それは御国をこの世の人々に見せていく、紹介することです。二つのポイントをあげたいと思います。
一つは、コリント第一 4:20です。「神の国(話の中の)言葉ではなく力にある。」 御国は、対立を招くためにだけ来るのではなく、御霊の力を発揮するものとして来るのです。