はじめに

 エルサレム郊外の「ゲツセマネ」という場所で、イエス様は父なる神様に、これから起こる苦難を出来ることなら避けさせて下さいと祈られました。しかし三度祈っても、その苦しみこそ,避けて通ることは出来ないとの神様の御声を聞かれたのでしょう。人々の罪を、御自分の命を捧げることで肩代わりするという「贖い主(あがないぬし)」としての使命こそが、神様の御心であるという思いをいよいよ強くされて、この後は、敢然と決意されて、十字架への道に赴くイエス様の姿が示されていきます。