はじめに

 イエス様はユダの裏切りによって反対者達に引き渡されましたが、うしろで操っていたのは、宗教的権威をもつ人々であり、最高法院議員という政治的な権力を持つことができた「祭司長、律法学者、長老達」でした。彼らは「安息日の遵守」や「罪人達との交際による汚れを避ける」など、律法を大切に守り、又教えました。「律法」は、神様の御意思を示すものですが、彼らはそのことを忘れ、「形を守る」こと、すなわち、本質よりも目に見えるものにこだわりました。
それに対してイエス様は、「神様の愛」という本質を語り、神様の愛と力の表れとしての「奇跡」も行われました。彼らはイエス様と自分達との優劣を比較し、その結果嫉妬し、相手を亡きものにしようとしました。今日の聖書は、彼らが自分達の念願通り、「イエスを殺す」ことを決める箇所です。