裁判

彼らの心の奥底は、イエス様に対する嫉妬と憎悪の感情で満たされていました。けれどもそれを、正当な法的手段で包み隠そうとして裁判を開きました。裁判は通常、大事な祭りや大事な安息日には開かれません。この時は大事な過越祭でした。又、通常、夜は開かれません。この裁判は夜、行なわれました。裁判の場所も、大祭司の私的な邸宅の一部である庭でした。さらに、裁判では「証言が食い違った」(59節)とありますが、証言は細かい所まで一致しなければ、その内容は有効とされないのだそうです。刑の執行についても違法でした。死刑執行には、一日は必ず置くことが決められていましたが、イエス様の場合、数時間後に刑が執行されています。