エルサレム神殿での出来事

ユダヤ人の男子は12歳になるとイスラエルの民の共同体として神様への奉仕の義務が与えられ、旧約聖書で定められた「戒め」に従う生活を
始めることになっていました。両親が、12歳になったイエス様をエルサレム神殿に連れていかれたのはそのような理由からです。この時イエス様は初めて、共同体の一人として神殿に入り、祭壇の前に立ち、又、過越しの祭りの食事をされたことでしょう。しかし聖書はこの時の過越祭については触れずに、祭りが終った後、大群衆の移動の中で両親が息子を見失ってしまったこと、そのことに気付いて二人が親類や知人の間を捜し回り、見つからないまま、捜しながらエルサレムに引き返したことを伝えています。