宣教

では、伝道がこの世の知恵の言葉によらないとするならば、どうやって宣べ伝えるのでしょうか。今日の聖書で、パウロは、「“霊”に教えられた言葉」(13節)によって語り、神様が、世界の始まる前から定めておられた「隠されていた、神秘としての神の知恵」(7節)を語ると言っています。
そして人々が、人間の知恵によって信じるのではなく、神様の力によって信じるようになるために、自分がこれまで身につけてきた「この世の知恵の言葉」によらず、「“霊”と力の証明」によって伝道したことを告白しています。霊は、言葉以上のものです。なぜなら霊は、私達の命をその根底から揺り動かし、私達を神様に結びつけ、私達の中に愛を呼び起こすからです。そして御霊の働くところには力が伴なうのです。信仰が起こされるところには、必ず、“霊”と力が働いています。
人が神様に初めて向かう時、神様を知らなかったがゆえに犯してきた罪・・特に自分を神様の位置に置いて生きてきた罪・・を知らされ、心の中に悔改めが生まれます。その時、私達の内面の命の中に活動が起こり、その活動によって信仰は確かになり、私達の愛は強くされ、私達の神様への服従は完全なものとされていきます。これが霊と力です。