ところが・・

 その中に一人だけ礼服をつけずに来た者がいました。王はその理由を尋ねますが彼は答えません。礼服は、王の結婚披露宴の招待に感謝し、敬意を表すものです。逆の言い方をするならば、礼服を着ないことは、招いてくれた相手に、そして招待されたことに対して、軽く見ているということです。王は彼を外の暗闇に放り出すよう側近に命じました。私達は王(神様)の恵みによって招かれて、神の国の祝いの席についていると考えることが出来ます。神様から招かれたことに対して畏敬の念を持ちつつ、招かれた恵みを感謝するものです。礼服を着ていない者とは、「罪を赦されながら、尚、罪を自分のもとにとどめようとする者」「キリストを自らの主と呼びながら、自分自身にだけ仕えている者」という解釈があります。また礼服は、あふれる喜び(義でない私達が義とされた喜び、聖でない私達が聖とされていく喜び)を表していると言われます。私達は祝いの席に礼服をつけて座っているでしょうか。