「恵みの御業(みわざ)によって助け、逃れさせてください。」(詩篇71:2)

 口語訳聖書はこの個所を「あなたの義をもって私を助け、私を救い出して下さい」と訳しています。つまり原語は、神の「義」とも「恵み」とも訳される言葉です。宗教改革は「神の義」がイエス・キリスト(福音)に表われる時に、罪人である私共を赦して義として下さる「神の愛」が表れる、と理解することから始まりました。それは神の愛、恵みの業が神の義とも訳されると同じように、聖書全体を通した神の救いの力を表現した言葉です。