「それは初めから終わりまで信仰を通して実現されるのです。」(17節後半)

 17節前半は、イエス・キリストにおける事柄、後半は私共に対する主イエス・キリストに表れた福音との関係について語っています。「神の義は信仰を通して実現される」。ここに私共の立つ立場、イエス・キリストへの私共の対し方が出ていると思います。福音が主イエス・キリストである。主イエス・キリストに神の義が表れている。そのイエス・キリストに対する信頼、と理解することが出来ます。ザアカイはイエスキリストを信頼した。「ぜひ、あなたの家の客になりたい」と言ったイエス・キリストを受け入れた。「私はあなたを迎えるのにふさわしくない」という言葉は出ていません。「罪を赦してザアカイを受け入れ客となる」イエス・キリストを素直に受け入れた。信仰とは信頼です。17節後半は「初めから終わりまで信仰を通して、福音であるイエス・キリストは私共の中に受け入れられていく。それは主イエスに対する信頼に他ならない。」といえます。キリストにおいて明らかにされた神の義は悪や罪を裁くと同時に罪人への愛を示している。それが救いの力です。