夜は更け

 どうしてクリスチャンの世界、生活に闇の行ないが入ってくるのでしょうか。12節に「夜は更け、日は近づいた。」とあります。パウロの時代判断ではクリスチャンは今、夜の時代に生きています。クリスチャンは世の光、光の子供です。光が弱くなると、闇はクリスチャンの生活に入ってきます。今、夜の9時だとしましょう。停電になりました。闇は遠慮なく部屋に入ってきます。家の中はローソクで少し明るくなりましたが、外には闇が取り巻いていますから、油断すれば闇は遠慮なく中に入りこんできます。犯罪も大抵、暗闇の中で起こります。暗闇の中に何が待っているかは誰にも見えません。しかし暗闇の中には悪しき行ないを起こす者が動めいています。光がなくなると暗闇の力が家の中に入り、体の中に入ってきます。そしてクリスチャンを眠らせたり、不道徳なことに誘惑するのではないでしょうか。一ペテロ5:8に「あなたがたの敵である悪魔が、ほえたける獅子のように、誰かを食い尽くそうと探し回っています。」とありますから、クリスチャンは目を覚まし、起きて、「闇の行ないを脱ぎ捨てよ」とパウロは叫びます。ヘブル書12:1でも「すべての重荷や、からみつく罪をかなぐり捨てて、自分に定められている競争を忍耐強く走り抜こうではありませんか」と勧めています。クリスチャンには信仰生活にブレーキをかける[重荷]や[からみつく罪]があるのです。