「断食」

 今日の聖書では、バプテスマのヨハネの弟子達と律法遵守の形式主義ファリサイ派のグループが断食しているのに、断食を表立ってしていないイエス様の弟子達の行動の根拠を、人々が指導者イエス様に質問する形で「決められた形を守らないのは間違っている!あなた達のやり方は正しくない!」と非難しています。彼らは神様の御心よりも「断食」を守ることを第一と考え「あの人達は律法をちゃんと守って偉い、凄い」と人々からの評価を期待し、見えるところだけを考えて生きている人々として描かれています。神様を第一に考えるべき宗教界にあってさえ、人間の評価や人間の思惑を第一に考える、当時のユダヤ教の限界を示しています。神様第一ではなく、人間の目・第一主義を「罪」といいます。