「思い切って大胆に御言葉を語ることができるように」(29節)

 この祈りは、全てのキリスト者に与えられた使命遂行のための祈りです。イエス・キリストが神の御子・救い主であり、私達の罪が赦される為に十字架にかかって死なれ、そして復活し、今もなお生きて私と共にいて下さること、この信仰が与えられている者は、キリストを証しするように神様から使命を与えられています。キリスト教は、宣べ伝えることをやめた途端にキリスト教でなくなる、といわれるように、宣べ伝えていくところに聖霊が働き、生き生きとした信仰が育っていくのです。
祈りの最後で、弟子達は、語る言葉に「しるし」が伴うように、と祈りました。祈り終えた直後、ペンテコステの出来事と同じように、彼らが集まっていた場所が揺れ動き、そこにいた人達は聖霊に満たされて、人間の権威を恐れることなく大胆に神の言葉を語り出しました。