聖書の読み方・歴史観の違い(1)

 「木を見て森を見ず」という言葉があります。細かい点に注意しすぎて、大きく全体をつかまないという意味です。迫害者達は、自分達の先祖の歩みを聞いてはいましたが、歴史の背後に流れる神様の救いのご計画と、それに反逆し続けてきた人間の不従順については目を留めていなかったようです。ステファノを訴えた理由も、神殿と律法をけなしたということですが、彼らは今、目の前にある神殿のことしか頭になく、聖書がどのようにそれらについて教えているかの視点を持つことが出来ませんでした。