真の勝利者

 見えるところでは、パウロ達はユダヤ人達に負けました。しかし使徒言行録13章の終りには、「他方、弟子達は喜びと聖霊に満たされていた」とあります。弟子達とは、パウロバルナバの伝道によって新たに救われた異邦人達のことです。すなわちこの地には、新しく信仰を与えられたクリスチャン達が残されました。彼らは喜びに満ち、聖霊を与えられていました。この事実こそ、イエス・キリストの「復活の勝利」の姿であり、福音を阻止した(阻止できた)と思いこむユダヤ人の敗北といえるでしょう。「私は犯罪人のように鎖につながれています。しかし神の言葉はつながれていません。」(テモテ二2:9)とあるように、ここでユダヤ人達が追放したのは使徒達だけであり、神の言葉までは追放出来ませんでした。