エルサレム会議

 会議では「異邦人改宗者は、旧約の律法なしに救われるのか、それとも、律法を守らなければ救われないのか」、どちらが正しいかを判断する会議でした。議論を重ねた後、ペトロが自分の体験を語りました。それは以前、幻によって異邦人コルネリウスの家に行き、福音を語った時、集まった多くの異邦人に聖霊が降った出来事です(使徒10:44−)。ペトロは、この聖霊の賜物の中に神様の完全な恵みが含まれているのを見ました。人間は御霊によって神様と結ばれ、キリストと一つとなり、赦し、あがないにあずかり神の国の一員とされるのです。律法を持たず汚れていた異邦人に、神様は信仰を与えることにより彼らの心を清められました。心の中に御言葉が保たれてイエス様に従うことが、キリスト者の清さであること。又、律法を守らせたり、割礼を受けさせようとすることは、先祖や自分達が負いきれなかった軛(くびき)を負わせることであり、神様を試みることになること。神様は、イエス・キリストの恵みによって、私達に永遠の賜物を与えて救いに入れて下さることを語ったのです。