妨害

 メシアがイエスであると信じた人々は改宗しましたが、信じないユダヤ教徒たちはパウロ達を妬み、暴力で伝道を阻止しようとしました。彼らはパウロ達が滞在していたヤソンの家を襲い、訴えようと探しますが見つからなかったので、代わりにヤソンの家にいたヤソンと数人の人々を捕えて町の当局者に引き渡しました。そして、「彼らは皇帝の勅令に背いて『イエスと言う別の王がいる』と言っている」と訴えました。当時皇帝は絶対でしたから「別の王イエス」と言う言葉は、皇帝に対立する言葉として人々の間には緊張が走り、動揺したことが伝えられています。しかしパウロ達が見つからなかったので、ヤソンは裁判や処罰からは免れ、かくまった罪で保証金を支払い、釈放されました。他のキリスト者は、パウロ達の命を守る為に、直ちに夜の内に、パウロとシラスをベレアに向けて送り出しました。