新しいものへの恐怖

 私達人間には、多かれ少なかれ、新しいものに対する恐怖心や、おっくうさや嫌悪感というものが潜んでいます。古いもので慣れ親しんできたものの方を心地良いという感覚、態度があります。しかし古いものに留まるという状態が、それにしがみついて離れられないというところまでいきますと、又、多くの弊害が生じてきます。精神医学では、新奇性恐怖症というのがあって、新しいものに全く対応できない病気として確認されています。それを乗り越えさせる根本的な治癒の力としては、人間は新しく変わることが出来るし、変わって良いのだ、そういう認識があるのだ・・そのように思うことが出来れば乗り越えられます。とにかく、人間は「新しく変わり得る」ということへの無知が、啓蒙(けいもう)されなければならないと思います。