古い状態(幼虫)から新しい状態(成虫)への変化

 人間が造り変えられる、「カイノス」(フレッシュ)ということをしっかり教えてくれるのは、コリントの手紙二の3:18です。「わたしたちは皆、顔の覆いを除かれて、鏡のように主の栄光を映し出しながら、栄光から栄光へと、主と同じ姿に造りかえられていきます。これは主の霊の働きによることです」。


 ここで「造り変えられていく」というギリシャ語は「メタモルフォーメタ」という言葉です。小学校か中学校の頃、理科の時間に昆虫の変体ということを勉強してメタモルフォーゼ(ドイツ語)という言葉を習いました。その動詞が「メタモルフォーメタ」です。


 神様の、霊の力を受けて人間が新しく造り変えられるという時に、今迄の自分とは異なる、ニューなものに取り換えられるというのではなくて、この同じ私が、古い状態から全くフレッシュな状態に変えられていくことを示しています。昆虫が成虫になった姿、幼虫の時の姿とは、とても似つかないほど変化(変体)します。メタモルフォーゼをやり遂げるのです。しかし、神様にいただいた元々の命はそのまま同じものです。