日本人の感覚

 日本人がキリスト教になかなかなじめないという理由の一つに、キリスト教自体がまだ外国の宗教というイメージで、何となくおっかないという感覚があるかと思います。しかしそれ以上に、キリスト教に入信すると、あまりにも突然、自分が自分でない者にさせられてしまうのではないか・・。そういう感覚が日本人の中にあるのではないかと思います。自分離れ、人間離れ、日本人離れにさせられてしまうのではないか、という恐怖感につきまとわれていることがあるのではないかと思います。


 教会で40年以上、キリスト教大学では30年近く、学生・教職員を含めた未信者の方々に接してきて、日本人はそういうイメージが強いのではないかと思わされました。しかしキリスト教の教えは決してそのように怖がらせるものではないことをご理解いただきたいと思います。