訴えられたパウロ

 今日の聖書は、始めに、「イエスこそ救い主である」と伝道するパウロに対して、ユダヤ人達が「キリスト教は律法に違反する仕方で人々に教えている」と法廷に訴えた出来事が記されています。ところがパウロが弁明しようとした時、ローマ総督ガリオンは、この訴えが、ユダヤ教内部の教えに関するものであることを見抜き(ローマ法では、国家は宗教に介入しない)、即座に却下してユダヤ人達を法廷から追い出しました。この少し前で(9節)、主がパウロに幻で「恐れるな。語り続けよ。黙っているな。わたしがあなたと共にいる。だからあなたを襲って危害を加える者はない。」と語られましたが、そのことがここで実現しています。