異常事態でも・・

 パウロはこのきわめて異常事態の中で、なぜこのように平静に語ることができたのでしょうか。私達の多くは、何かことが起こり自分を取り巻く環境が全く変わってしまうと、普通に語り続けることが困難になります。予想していない目の前の出来事に飲み込まれて落ち着きを失い、自分の置かれた状況にどう向き合ったらよいのかわからなくなりがちです。


 しかしパウロは、自分のとった行動の結果に対して、常に責任を引き受ける覚悟がありました。彼のなすことはすべて信仰の良心に従って確信をもったものでしたから、神が共にいて下さるという平安の中で、聖書に記されている通り、自分自身の証しを力強く語ることが出来たのです。