パウロの証し

 パウロは自分と同じユダヤ人に対して、ヘブル語(民族の言葉)で、それまで迫害していたキリスト教徒に自分がなぜなったのか、そのプロセスを丁寧に語りました。彼はダマスコ途上で、突然天からの光を受け、イエス・キリストの声を聞きました。彼は復活のキリストに出会い、信じて従ったのです。人がキリスト者になる時に、言われるたとえがあります。それは、天からいつも私達に向けて手が差し伸べられており、私達がその手に向かって自分の手を差し出す時、そこに神様との出会いが起こるというものです。私達が結婚式やその他の祝い事の招待状を受け取る時、その招待に応じるかどうかを決めるように、神様が聖書を通して神の国に私達を招待して下さっているその招き(救いの招き)に対して、私達は応答しなければなりません。


 パウロは、復活のキリストの声を聞いて信じて従いましたが、その場に一緒にいてパウロの目撃者となった人々が、パウロと同じようにイエス・キリストに従ったという聖書の記述はありません。現代も又、神様に出会う機会は多く用意されています。が、その時を恵みの時として受けるか、そうでないか、道はいつも二つに分かれています。信じて従う道を歩んだパウロを、その後、イエス・キリストがどのように導いて下さったのか、パウロは、この時を逃さずユダヤ人に向かって語り、証しをしました。