マルタ島上陸

 今日の聖書は、船が座礁して、パウロをはじめ200人以上の人々は泳いで全員無事に上陸した時の出来事です。上陸地はマルタ島と呼ばれ、かつてカルタゴが植民して支配していた島でした。聖書は、島の住民達が「大変」親切にしてくれて、「降る雨と寒さをしのぐためにたき火をたいてもてなしてくれた」と伝えています。それは冬に入る11月の寒い日で、雨にぬれながらも、たき火で、服を乾かし、体を温めてもらうという、その時の最大のもてなしであったことでしょう。200人以上の難を逃れてきた人々のため、住民は、自分達も多大な労苦を伴いつつ、素朴な愛をもって尽くしたことが想像されます。