たとえ話

話は、ある立派な家柄の人が王の位を受けて帰る為に、遠い国に旅立つことから始まります。旅立つ主人は、10人の僕を呼び、1ムナずつ分け与えて、主人の不在中、このお金で商売をするように命じます。ムナはギリシャの銀貨で、100ドラクメに相当します。1ドラクメは1デナリオンと同じで1日分の賃金に当たります。ですから1ムナは、100日働くと貯められる金額です。聖書には、これに似た譬えでタラントンの譬えがありますが、1タラントンは6,000ドラクメに当たりますので、1ムナが、1タラントンに比べて、どれほど小額なお金か想像できます。やがて王の位を受けて主人が戻ってきます。そして、留守中の僕の働きについて報告させるところは、タラントンの譬えと同じです。