神の掟の根本にある「御心」

律法学者が求めたのは、「律法の一つ一つをしっかり守るために、深く解釈した上で、細かく規定する」ことでした。それは「律法」が、イスラエルの民に与えられた大切な掟だからです。
しかし、神の掟である律法を、人間の限界ある知性で細かく分析したことから、彼らの姿勢が誤った方向にいってしまったのではないかと思われます。大事にされるべきことは「神様の御心」です。最も貧弱であったイスラエルの民を、神様は選び愛されました。そこから全人類へと救いのご計画を進める為でした。そのために「律法」を授け、忠実であることを望まれたのです。律法の一つ一つが神様の愛の発露なら、それを細かく研究することは悪いことではありません。しかし神様の愛の根本は無償の愛であり、それは特に弱い者に対して、最も顕著に表れる性質を持っていることを大前提に、考えておかなくてはなりません。