人間の大きな誤り

エス様は、人間を罪の支配から救い出す為に神様が送って下さった方です。いいかえれば「神様からの大きな私達人間への贈り物」であり賜物です。私達はイエス様を、私達の救い主として信じ、感謝を持ってイエス様を受け入れ、このお方に従うのです。ところが群衆は、自分達の利益の為にイエス様を連れ出そうとしました。ここに主客転倒があります。
ある学者は、「群衆はイエス様を受けようとせず、自ら掴み(つかみ)取ろうとした」と表現します。「贈り物」ならば、只感謝を持ってそのまま受けると同時に、贈り主である神様の私達への愛の心を知り、その愛をいただきます。そこに人格的な愛の交流が成立します。しかし自分から手を伸ばして、その贈物を掴み取ろうとする者は、自分の利益と欲望を満足させることが目的で、贈り主に対する関心はなく、愛の交流は成立しません。しかも、自ら掴み取ろうとする者は、贈物を自分の思い通りに動かそうとしますから、もう贈り物は恵みではなくなり、自分の要求が残ります。