「彼らは恐れた」

一方、弟子達は向こう岸を目指してこぎ出しましたが、強い風が吹いて湖が荒れだしました。25−30スタディオンの距離(約5・6キロ)を行ったところ、舟が前に進まなくなり弟子達は苦労していました。舟に水でも入ってきたら舟が沈むのではないかと不安になります。たとえ漁師経験者がいても、いや経験者なら尚のこと強風という自然の猛威と戦うことの、人間の限界を知りつくし、恐怖も伴っていたことでしょう。
その大変なさ中に、イエス様が湖の上を歩いて舟に近づいて来られました。「彼らは恐れ」(19節)ました。すでに暗くなっていましたから、最初は何が近づいてきたのかわからず、恐れ、おびえたのです。