神の国を求める

神の国」という言葉は、キリストが福音を宣ベ伝えられた時、最初の第一声が、「神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」でした。神の国は、キリストがそこで支配なさる。キリストと共にそこにある。神の国を求めるとは、キリストを求めることです。キリストを離れて神の国はありません。
 「自分の持ち物を売り払って施しなさい」との教えも、キリストに従うこと、キリストを求めることの一つです。しかし、キリストに従うことやキリストを求めることは、具体的なこと・行為だけを言っているのではありません。
 まず第一にキリストを信じること。キリストを受け入れること。これが「宝を天に積む」ことの一つであるといえるでしょう。宝を天に積むとは、心の中で、あるいは気持で何かを考えるということではありません。それは、キリストが語られる場、キリストのなさったことが説かれる「礼拝」に参加する、ということになるでしょう。