神学生時代

 神学校での4年間は、大変恵まれた4年間でありましたが、その反面、不安や恐れのない4年間ではありませんでした。さまざまな思い悩みがありました。夏期伝道実習では、実習先の牧師から、厳しい言葉をいただきました。ある時には聖書そのものが読めなくなる経験もしました。又、説教を聴いても御言葉が響いてこない時期もありました。伝道者を志す者として「神様に召された」という思いが、逆に自らを苦しめるものとなっていきました。東京の教会に於いても、神学生として厳しいお叱りを受けることも多々ありました。振り返ってみれば、辛く悲しい思い悩まずにはいられないような現実と向き合うこの4年間でもありました。