「神は人を園に住まわせ、人がそこを耕し、守るようにされた。」

さて、今日の聖書にあるように、神様は最初の人アダムを、木の実りをもって養って下さいました。エデンの園のアダムに、主は次のように語りかけています。「園のすべての木から取って食べなさい」。アダムは、園の木の実で生きることが出来たのです。エデンの園では、食べることが保証されていた、生活が保障されていたということです。しかしそれは遊んで暮らすということを意味するものではありませんでした。神はアダムに、園を耕す労働に従事するようにしています。楽園においても労働があったということになります。作家のC・Hルイスは、その著作の中で、天国と地獄を想像しています。「天国でも、やはり労働があるのだ。人々は協力して働くのだ」と書く一方で、「地獄では願うと何でも瞬時に形となって現れ、それを得ることができる。労働することがない。食べ物も自由に願えば与えられる」と記しております。何か、地獄の方が良さそうな状況ですが、実はそこには協力がなく、絶対的な孤独がある。そんなことを、ルイスは記しております。神様から養われるということと、人の労働ということの関係について考えさせられます。